IP67とは?

ペリカンケースのスペックシートに記載されている「IP67」について、その意味をご存知でしょうか。これは、防水や防塵に関する程度を示す等級文字で「IP保護等級」と呼ばれるものです。
この等級を製品等に表記するには、規定に従った試験を通過しなければなりません。

   IP   6(防塵)  7(防水) 

第1特性 段階は6段階(最高値は6)
防塵を示す数値です。こちらはケース中に埃・塵がどれだけ入りにくいかを示しています。
0級 特に保護がされていない
1級 直径50mm以上の固形物が中に入らない(握りこぶし程度を想定)
2級 直径12.5mm以上の固形物が中に入らない(指程度を想定)
3級 直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
4級 直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
5級 有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形)
6級 粉塵が中に入らない(耐塵形)
第2特性 段階は8段階(最高値は8)
防水を示す数値です。5以上があれば通常の使用では十分と言われており、長時間、雨に濡れるような場合には、6,7,8程度の防水が必要と言われています。
0級 特に保護がされていない
1級 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)
2級 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)
3級 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)
4級 あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)
5級 あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
6級 あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
7級 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
8級 継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)
なお、0-7まではそれぞれが規格によって試験方法が規定されている一方で、IPX8は「IPX7より厳しい試験条件」という規定があるだけで試験条件は存在しないため、IPX8は実際にはメーカーの独自規格となります。
Pelican Productsでは、プロテクターケースエアケースはIP67に適合、ラックケースIP68に適合しています。 そのスペックの高さをご理解いただけたでしょうか。